5S活動

信頼される企業を目指して

当社では、「5S活動」への取込みに興味がある検討されている団体の方々を対象に、「5S工場見学」を受け付けております。当社の取り組みが「5S活動」を始めるきっかけやヒントになれば幸いです。

現在まで、直接のお客様はもとより、異業種、各社団法人・商工会議所・高校生など、これまでに延べ600名の方々にお越し頂きました。「5S活動」って何だろう?何から始めれば良いの?そんな漠然とした疑問でも結構です。
お気軽にご連絡下さい。

お問い合わせはこちら

5S活動のきっかけ

お客様からテスト用にお借りして返却もされずに放置状態のテスト粉の数々、数多くのテスト機や冶具が雑然と置かれた工場棟。
忙しさを理由に未整理のまま溜まった不要書類や過剰文具品で溢れた事務棟の机周り。「このままで良いのか?」と全社を挙げて「5S活動」の取り組みをスタートしたのが2006年のことでした。
現在においてもまだまだ改善の日々ですが、今日に至るまでの歩みの一部をここに紹介させていただきます。
工場の片隅から全社員の心の中にまで、しっかりと「5Sの精神」を行き届かせ「信頼される企業」を目指して、日々「5S活動」は続きます。
「手本」ではなく「見本」としてご覧ください。

5Sとは?

「整理・整頓・清掃・清潔・躾」のSの頭文字5つを集め「5S」と呼び、それらにある仕組みを持たせ、一つの活動名称となっています。
我々は、まずこの定義を明確に定めスローガンを作り、社内の要所に掲示することからスタートしました。

5Sによる効果

5Sに取り組む上で、最初の壁は「5S活動が最優先」というルールでした。
通常業務を後回しにしてでも5S活動を定例的に実施する事に対して、当初各部署からの不平不満は相当のものでした。
しかし、
社内各所にその効果が見え始める頃、社員一人一人の考えが変わり始め、より良い仕事を行う為には5Sが重要ということに気付いたのです。

5Sの直接的目的

品質の向上

安全の確保

原価の低減

企業イメージの向上

効率の向上

5Sが組織にもたらす効果

良好なチームワークづくり

リーダーシップの養成

社員の自主性の向上

組織の活性化

5Sの具体策

整理

整理後廃棄品06.9.29

当社には幅広い業界のお客様より、数多くのテスト粉が持ち込まれてきます。返却先が不明となった過去の粉体や、既に使われなくなった古いテスト装置など、まずは不要品を分別して処分していきました。

整頓

工場棟では工具、事務所棟では事務用品を「姿置き」にする等、所在がすぐに判るように整頓しました。
また工場の床を色で塗り分けすることにより、通路と作業スペースを明確に区分しました。

清掃

清掃に関する基準や当番表を作成し、定期的に清掃するルールを作りました。粉体を取り扱う当社にとって、この定期清掃の実施は最も重要な事項です。

清潔

上記3S(整理・整頓・清掃)を維持することが「清潔」に繋がります。当社では、定期的に実施する「5Sパトロール」と毎週月曜日の全体朝礼で行う「5S活動報告」の発表が、持続効果を発揮しています。

躾(習慣)

各部署から選出した委員により「生産改革委員会」を運営しています。委員会は5S活動を中心に社内における各ルール作りと習慣付けの役を担っています。
そして、5Sに関する社員の自主性とチームワークを育てているのが「5S活動板」です。「5S活動板」により問題点の洗い出しと改善の手法・改善後の効果を視覚的に把握出来るようになっています。

事例紹介

工場・エリア

1F 塗装場

お客様のご指定色で製品を仕上げる為には、多種多様な塗料が必要です。乱雑に置かれた塗料缶、飛び散った塗料で汚れた床など、工場棟で最も5Sに時間を要した場所でした。ここにも通路区分をして、すぐに使わない塗料缶は「専用倉庫」に管理保管し、塗装時には床を養生する等、ルールを明確にすることにより改善しました。

工作室

危険も伴う工作機器の5Sは、その目的と効果が明確に表れました。工作機器全てを工作室に集めて名称を付け、使用者リストにより「誰が使用して誰が片付けたのか」を明確にしました。また機器の点検が使用者の誰にでも出来るよう点検ポイントをマーキングで明示しました。その結果、油臭かった工作室は、切削屑が無い明るく安全な場所に生まれ変わりました。

屋外

工場前の屋外広場は、廃材置き場、駐車場、屋外塗装と複合的に使用していましたが、ここもエリアを塗装で色分け区分することにより、その使用場所を限定しました。そして見栄えの悪い廃材コンテナやゴミ収集ボックスなどは敷地内の別の場所に集中移動し明示することにより安全で見栄えの良い工場前広場となりました。

オフィスエリア

活動板

当初の活動板に比べると明らかに見栄えが良くなり、また楽しいイラスト類を多用することにより各社員にとって「より身近な存在」となりました。会社の方針展開や課題など基本的な掲示類は決めていますが、デコレーション方法などは自由な為、部署毎にオリジナル性が出ており、これが「やる気」「全員参加」の源になっています。

デスク廻り

デスクの引き出しは事務用品を姿置きにし、机上には理想状態の写真を「限度基準」として貼り付け、その維持に努めています。またデスク周りの鞄やダンボールなど「当座の業務に必要ないものは一切認めない」という強い姿勢で「5Sパトロール」を定期的に実施しています。

書類棚

各ファイルには保管・保存期限を明記し、その棚に何が入っていて、誰が管理者なのか表示するようにしました。この結果、欲しいものがすぐに取り出せるようになりました。

私たちの取り組み

常に状況を管理、そして社内に伝達

チェックシートで管理

全部署が同じ基準で5Sに取り組めるよう各種共通のチェックリストを作成し、どの部分が不足しているかが一目で分かるようにしています。

ミーティングで社内展開

毎朝行われる部署単位の朝礼や全社員で週初めに行われている全体朝礼にて、問題点を全員に 伝達し具体的な対策を指示して います。

全員参加のパトロール

各部署内当番制でパトロールを実施し、全体朝礼で順次発表しています。これににより、全社員が5S活動に関わることになり、 参加意識が高まっています。

魅せる工場づくり

本社工場2Fは、テストブースと展示ブースになっています。

5S活動を実施したことにより、現場が見違えるほど改善され、ご来社頂いたお客様からお褒めのお言葉を多くいただけるまでになりました。
これからもお客様に当社の製品をご理解いただけるのと同様に、「感動」を与えられるような工場作りにしていきたいと思っています。

「見せる工場」から「魅せる工場」。

これが我々赤武エンジニアリングの最終目標です。

まだ「5S発展途上」ではありますが、現在まで異業種企業殿より延べ600人以上の方々が「5S見学」に来社されました。

当社は、まだまだ胸を張ってお見せ出来るレベルではありませんが、5S活動のヒントにして頂けましたら幸いです。
これからも皆様のお越しをお待ちしております。

(2021年3月現在)

今後の課題
  • ルール厳守の徹底
  • 「後戻りしない5S」の仕組みの構築
  • 6S活動(5S+Smile)